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2015.09.10
データ活用事例

【SNS解析】訪日外国人の行動解析したらこうだった~大阪編~

大阪城

ナイトレイの「inbound insight(インバウンドインサイト)」リサーチチームです。ついにシリーズ化に突入した、訪日外国人の行動解析シリーズ第二弾!大阪編です。
今回は、大阪について解析し、訪日外国人のニーズを掘り下げていけたらなと思います。

まずは、人気エリアをチェックしてみます。画像を見て頂ければわかりますが、空港、USJ、心斎橋、難波、道頓堀、大阪城公園といった施設が人気施設としてランクインしています。ここから、国別の傾向を見ていきます。
 
大阪の人気エリア
今回も解析には、弊社ナイトレイのサービス「inbound insight(インバウンドインサイト)」を用い、2015年7月25日~2015年8月24日に投稿されているツイートを対象としました。(ユーザー数約4,000人、データ数約20,000件)

「inbound insight(インバウンドインサイト)」では、2015年8月31日に新しく「人気施設表示」の新機能をリリースし、数ある施設の中でも訪日外国人に人気な施設が地図上に表示され、各都道府県毎の人気施設が確認できるようになりました。
これにより、人気主要エリアには予めマークが表示されているので、「○○(人気エリア)の位置ってどの辺だっけ?ここでこんなにつぶやかれているけど、ここってどこだっけ?」といった時にすぐに場所が特定できるようになりました。

 

■中国人観光客

中国人観光客の人気エリア集計は、訪日外国人全体のランキングとの差は小さく、主要エリアが人気となっています。USJでの投稿を見てみると、主要キャラクターの写真やUSJの風景を写した写真が多く、自分がUSJにいることをアピールする投稿写真が目立ちます。
 
osaka popular area大阪城では、大阪城の案内板や舞妓さん、大阪城の全景写真など、USJと同様に場所がよく分かる写真が多く、難波、道頓堀では料理、風景、買い物の写真とあわせた投稿が多くなって、USJや大阪城とは異なり自分が日本に来て何をしているか、大阪に来て何を食べているか、といった行動をアピールする投稿や、写真が多い傾向が見えてきます。

 

■韓国人観光客

韓国人観光客の人気エリア集計は、中国人観光客と主要なエリアは同じなんですが、3位に「CLUB AGEHA」6位に「うり食堂」と他の国では見られない独特施設がランクインしています。前回の京都でもそうでしたが、韓国人観光客の方は所謂観光スポットには行っている割合が少なく、日本への知識が他国と違って豊富で行動エリアが多様化している、あるいはなるべく珍しい場所で投稿する、という割合が高いのかもしれません。
 
korea popular area
USJでは、写真投稿というより愚痴に近い「スパイダーマン100分待ちだよ。。。」や「ハリーポッター並びすぎ!」といった投稿が写真と共にされています。USJが提供する、待ち時間ゼロでアトラクションに乗れる「エクスプレス・パス」の存在が、韓国人観光客にはまだ知られていないのか、あるいは知っているけど高いから購入していないのかまでは判別できませんでしたが、せっかく観光に来ているのに並んでいる間に一日が潰れてしまうのはもったいないので、USJはここを改めて訴求するべきなのかも。
CLUB AGEHAでは、「クラブきたよ~」ぐらいの投稿が多く、特に目立って面白いものはなかったのですが、韓国人観光客にCLUB AGEHAが有名で多くの方が訪れているというのは知りませんでした。
うり食堂は、家庭的な韓国料理が楽しめる飲食店ですが、韓国人観光客にとってはやっぱり旅行先でも自国の料理って食べたくなるものなんですね。

 

■タイ人観光客

タイ人観光客もなかなか特徴が出ており、人気エリア集計の結果は非常に面白いものとなっています。USJ、大阪城、心斎橋、関西国際空港といった定番施設はもちろんと入っていますが、面白い場所としては海遊館、Church of the Light、舞洲サマーソニック大阪特設会場です。
 
popular area thai
海遊館が人気な理由は、巨大水槽などがある世界最大級の水族館施設であるという点が一番だと思いますが、隣にある天保山マーケットプレイスでお好み焼きを食べたりしていますので、水族館とセットでの複合施設としてタイでは認知されているのかもしれません。
Church of the Lightは、茨木春日丘教会の英語表記です。ここは、世界的に有名な建築家の安藤忠雄が建てたキリスト教の教会で、コンクリートの打ちっ放しが特徴的な安藤忠雄らしいデザインがみられます。また、一般の邸宅では難しい見学ができるため、タイ人観光客にも人気となっているのかもしれません。

 

今回は「inbound insight(インバウンドインサイト)」の新しい機能マーカー表示を使用しながらだったので、比較的簡単に解析ができました。
株式会社ナイトレイ
「inbound insight(インバウンドインサイト)」リサーチチーム
http://inbound.nightley.jp/