中国人担当者の「inbound insight(インバウンドインサイト)」を使った訪日中国人の行動解析手法を公開


今回、当社の中国人担当者を中心として、「inbound insight(インバウンドインサイト)」を用いた、中国人目線による訪日中国人行動解析を行いました。

中国人の国民性を理解している、中国人担当者にしかできない訪日中国人解析ができましたので、解析の際に使用したキーワード一覧と解析結果の一部をご紹介致します。


1、中国人旅行者を理解するためにオススメのキーワード一覧
中国人担当者が考えた、中国人ユーザーが呟きそうなキーワードは、以下の通り。

【ショッピング】
・「买买买」(「買う」の強調表現)爆買い行為の前後に使用する傾向があります。
・「代购」(購入代行)買い物依頼を受けて、代行で買い物をしているのも多いようです。

【商品】
・「面膜」(顔パック)人気の高い化粧品。
・「拉面」(ラーメン)中国人にも日本のラーメンは受けています。
・「化妆水」(化粧水)顔パックもそうですが、肌ケア製品が売れています。
・「手办」(フィギュア)自分で組み立てるものではなく、塗装済みの完成品を指すようです。
・「冰淇淋」(アイスクリーム)日本のアイスクリームも人気です。

【観光】
・「温泉」(温泉)温泉地も人気が高いスポットに。
・「景色」(景色)いい景色は中国人も好きです。
・「演唱会」(ライブ)日本でアイドルなどのライブに。


2、訪日中国人のお気に入りのスイーツは「抹茶アイス」

中国人担当者がクチコミを調査した結果によると、訪日中国人から日本の「抹茶アイス」が絶大な人気を持っているようです。

実際に「inbound insight(インバウンドインサイト)」へ「抹茶」というキーワードを入れて検索したところ、237件もの投稿を抽出できました。

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「抹茶」というキーワードで検索すると237件がヒット(2015/11/10~12/10)

タイムラインに表示されている、「抹茶」というキーワードが入った最新100件の投稿では、「抹茶アイス」の投稿が全部で32件もありました。

抹茶関連食品の中でも、特に「抹茶アイス」を好んで食べる人が多いようです。

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「冰淇淋」(アイスクリーム)で検索した結果、94件がヒット(2015/11/15~12/12)

さらに、タイムラインの最新94件の投稿を調べてみると、写真や投稿内容から味が判別できたものが94件中54件ありました。

その中で、54件中30件が「抹茶アイスに関する投稿だった事から、アイスクリームを食べる際にも「抹茶」が好んで食べられているようです。

「抹茶アイス」が中国人から人気を得ている理由は、日本の牛乳やクリームは中国産よりはるかに美味しいため、「抹茶と「アイス」の組み合わせが中国人のお気に入りになっているからだろう、というのが中国人担当者の見解でした。

また、「京都」で「抹茶アイス」について投稿しているものが32件中17件、と全体の半分以上もありました。

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右側の投稿では、金閣寺の写真とともに「抹茶アイス」をアピール

こちらでは、「日本に来たら抹茶アイスを食べないと後悔する」といった投稿が「金閣寺」の画像とともに行われています。

中国人担当者がクチコミを調査した結果によると、抹茶の中でも「宇治抹茶」が中国ではかなり有名で、日本のことが多少わかる人であれば、「抹茶」を日本文化の一つとして興味を持っているとのことでした。

このことから、訪日中国人は「抹茶の本場」と言われる京都に訪れて、日本文化を味わう経験の一つとして「抹茶アイス」を食べているのではないでしょうか。

また、抹茶関連の投稿の中で次に多かったものが、「一蘭の抹茶杏仁豆腐」でした。

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右側の投稿では、「一蘭の抹茶杏仁豆腐」に関して投稿しています。

一蘭は、訪日中国人が多く訪れている人気ラーメン店の一つで、キーワード検索で「一蘭」と検索するだけでも92件もの投稿が抽出されます。

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「一蘭」というキーワードで検索すると92件がヒット(2015/11/13~12/12)

一蘭が訪日中国人からの人気を獲得している理由の一つに、こういったニーズを掴んだ商品展開をしていることが挙げられるのではないでしょうか。


3、韓国人アーティストの日本公演は訪日訴求効果あり

中国人担当者のクチコミと調査結果によると、日本のアーティストの中でSMAPや嵐、AKBなどは中国でも人気があるようです。

そこで、訪日中国人は日本に来て誰のライブを見に来ているのかを調べてみるために、「演唱会(ライブ)」と言うキーワードで検索すると、165件もの投稿を抽出できました。

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「演唱会(ライブ)」というキーワードで検索すると、165件がヒット(2015/11/12~12/10)

タイムラインの最新100件の投稿を調べると、アーティスト名が判別できた投稿が65件ありました。その内52件が韓国人アーティスト、13件が日本人アーティストのライブに関する投稿です。

日本に来たのなら、日本人アーティストのライブに行くのが多いと通常は想定しますが、訪日中国人は日本に来て「韓国人」アーティストのライブを見に行く人が多いようです。

また、「韓国人」アーティストのライブに関する投稿の、52件中40件もの投稿がされていたのが「BIGBANG 2015 WORLD TOUR “MADE”」の日本公演に関する投稿でした。

このツアーは、2015/5/30~2015/8/30にかけて中国の11都市を巡っているため、中国国内でライブに参加する機会もあったはずですが、訪日してこのライブに参加した人が多かったようです。

では、日本人アーティストのライブは、韓国人アーティストのライブと比較して訪日中国人からは人気がないのでしょうか。

日本人アーティストのライブに関する投稿13件の内、「ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism」に関する投稿が12件ありました。

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右側の投稿では京セラドーム大阪で開催された嵐のライブに関して投稿しています。

このツアーは、2015/11/4~12/27にかけて、名古屋、福岡、札幌、大阪、東京の5都市を回っています。

このライブ、中国公演は無く日本でしか参加できないものですが、訪日して嵐のライブに参加した中国人は、BIGBANGのライブに参加した中国人より少なかったと言えます。


4、まとめ

今回の解析では、中国の国民性を理解している中国人にしかできない、「inbound insight(インバウンドインサイト)」による訪日中国人解析を行うことができました。

中国人担当者が解析した事によるメリットは、実感として理解をしている中国人に対する知見と「inbound insight(インバウンドインサイト)」で得られた中国人観光客の行動解析結果を組み合わせる事によって、「より核心を突いた解析ができた事」「中国人しか知らない中国人特有の言い回しを解析に活かせた事」の二点が挙げられます。

当社では今後も定期的に「inbound insight(インバウンドインサイト)」を用いた解析記事を公開していきますので、ご期待ください。

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