「SNS解析」訪日外国人の行動解析をしたらこうだった〜2017年春節編〜


inbound insight(インバウンドインサイト)」を使った、「SNS解析 訪日外国人の行動を解析したらこうだった」の解析データ活用事例第9弾をご紹介します。

昨年の訪日外国人数は2,400万人を超え、インバウンド人口は順調に増加し続けています。しかし爆買いは沈静化し、個人旅行がブームになってきていると言われているなど、トレンドは変化しています。そこで今回は訪日客の中でも最も多くを占める中国人、さらにその中国人が多く訪れる「春節」という時期に焦点を当て、「inbound insight」SNS解析プランの機能を活用して、訪日中国人の観光状況や嗜好性に関して2つの観点から分析してみます。

直近3週間でのSNS投稿数の推移

SNSの投稿数を見ると、中国の旧正月と言われている1月28日の投稿数が一番多くなっていることが分かります。やはり旧正月に投稿する人は他の日にちと比べても多いようです。

今回は、春節期間中の中国人に関して以下の3点を分析してみたいと思います。

①春節期間中に増えたもの
②中国人の年越しの様子
③FITブームの効果検証(中国人はどのような旅行を好むのか)

春節期間中に増えたもの
今回は、「春節編」ということで、特に春節の時期に増えているものはないか調査しました。春節の時期に中国人が行う習慣を調べて見たところ、春節の時期に中国人は「餃子」を食べる習慣があるそうです。
そこで、inbound insightの「検索機能」で、「餃子」という言葉で検索して見ました。すると、1ヶ月間の投稿で「餃子」という単語がつぶやかれた投稿のうちの40%が春節の一週間に集中していることが分かりました。
(週で表示されている3週間をピックアップします。)

中国人の投稿の様子

やはり観光していても、自国のお正月の習慣を行う人は多いようです。

②中国人の年越しの様子
実際に中国人は新年にどのような投稿をしていたのでしょうか。

日本と中国の時差を考慮して、中国が新年を迎えた時間である日本時間1月28日深夜1時ごろの投稿をみてみましょう。

京都で投稿された内容

こちらの女性は新年を迎えると同時に投稿しています。
神社の写真のようです。

東京で投稿された内容

こちらの女性は日本の鳥のキャラクターと一緒に写った写真を用いており、酉年であることからこのような投稿をしていると考えられます。

この他にも渋谷のハチ公やテーマパークでの写真など観光地での写真が目立ちましたが、一方で駅のパネルやコンビニの写真などジャンルを問わず日本にいることが分かる様々な写真をあげていました。
訪日外国人は日本の観光スポットの写真を投稿することが多いですが、春節時に日本を訪れている中国人が投稿している写真には、観光スポットだけではなく、キャラクターやコンビニの写真なども多くありました。
この結果から、観光地ではない地域でも、「日本」のキャラクターが写ったパネルや写真映えしやすい鮮やかなポスターなどを貼ることで集客を増やすことができるかもしれません。

③どんなルートで日本を旅行しているのか
次に中国人が具体的にどのようなルートを通っているのかを分析します。
インバウンドブームは数年前から続き、何度も来ている中国人や中国人の集団を嫌う中国人・外国人を中心にFITブームであると言われています。FITとはForeign Independent Tourの略で、個人旅行のことを指します。
近頃のFITブームでは、団体旅行ではいけなかった観光地や個性的なルートの旅行が流行っていると言われています。
ではどのようなルートを辿っているのでしょうか。

「中国人の訪日客数自体が多い」こと、さらに「混雑を嫌って個人旅行を行う中国人も多いのではないか」という考えから、春節のこの時期に分析を行いました。
今回の分析では、ゴールデンルートを避けて観光している中国人が具体的にどのようなことに興味を持ち、どういったルートを辿った旅行をしているのかについて、SNS解析プランの「周遊ルート表示」を用いて分析します。

⑴中国人 女性
滞在期間:1/24~1/31

中国人女性の行動ルート

彼女は1/24と春節より少し早く日本を訪れ、1週間ほど滞在していました。
しかし、東京や大阪に行くことはなく、九州縦断をしていたようです。
屋久島のロッジに泊まった写真を投稿しているなど、「コト消費」を楽しんでいることが分かります。

⑵中国人 男性
滞在期間:1/22~2/1

中国人男性の行動ルート

こちらは中国人の男性です。
彼は大阪から秋田→山梨→新潟→福岡と全国様々な地を旅しています。
中でも秋田の田沢湖では投稿数も増えており、その後の投稿では山梨県の河口湖や忍野八海を訪れるなど「自然」を楽しんでいる旅行を行なっています。
また様々な場所を訪れていますが、東京や京都には行っておらず、自分が行きたい場所を自由に回っていることが上の地図からも分かります。

⑶中国人 女性
滞在期間:1/29~2/1

中国人女性の行動ルート

こちらの中国人女性は山陰・山陽を回るマニアックな滞在をしています。出雲・米子・岡山と旅行をしており、投稿にはアニメのポスターが何件か見られました。
彼女もゴールデンルートと言われる場所を避けた観光を行なっています。

今回、SNS解析プランの「周遊ルート表示」を用いて検証したことで、世間で「FITブーム」と言われている通り「観光地」を巡る旅行ではなく、趣味や嗜好に応じて場所を巡る旅行している中国人が多いことが分かりました。

ナイトレイの「inbound insight」のSNS解析プランでは、SNS投稿を解析することにより、訪日外国人の訪れた場所だけではなく、周遊ルートやどのようなことに興味を持っているかに関しても詳細に調べることが可能です。
また今回のように世間の流行の効果検証の実施も行うことができます。

当社は今後も「inbound insight」を用いた解析記事を定期的に公開する予定ですので、ぜひご覧ください。

株式会社ナイトレイ(http://nightley.jp/

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