「SNS解析」訪日外国人の行動解析をしたらこうだった〜イギリス人の飲食動向編〜


inbound insight(インバウンドインサイト)」を使った、「SNS解析 訪日外国人の行動を解析したらこうだった」の解析データ活用事例第11弾をご紹介します。

今回のレポートでは、統計情報やアンケート調査だけでは把握することができない訪日イギリス人観光客が日本の何に関心を示し、どのような旅行をしたのかを訪日外国人動向解析ツール「inbound insight(インバウンドインサイト)」のSNS解析プランを活用し明らかにします。

目次

1. 訪日イギリス人に関する消費統計情報
1-A 一人あたりの支出金額は訪日イギリス人が一番高い!
2. 訪日イギリス人に関する宿泊統計情報
2-A半数近くのイギリス人は都内に宿泊している!
3. 訪日イギリス人のイギリス人観光客の飲食動向の実態は?
3-Aイギリス人は何を食べている?(東京編)
3-Bイギリス人は何をたべている?(周遊編)
4. まとめ

1. 訪日イギリス人に関する統計情報

1-A 一人あたりの支出金額は訪日イギリス人が一番高い!

観光庁が7月に発表した「訪日外国人消費動向調査」 よると、平成29年度4月-6月におけるイギリス人の1人あたりの旅行支出額は、25万1171円(前年同期比36%増)を記録し、全国籍中で一番高い結果となりました。
特に、イギリス人の旅行支出の内訳に注目すると、宿泊金額(11万4961円:総額比:46%)と飲食費(5万5442円:総額比22%)により多くの金額を支出しています。

国籍・地域別の訪日外国人1人当たり費目別旅行支出 出所: 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月~6月期」

2. 訪日イギリス人に関する宿泊統計情報

2-A半数近くのイギリス人は都内に宿泊している!

主な宿泊先都道府県に注目してみると、トップに東京都(45%)、2番目に京都府(14%)、以降大阪府(7%)、神奈川県(6%)、広島県(4%)と続いており、約半数のイギリス人観光客は東京都に宿泊しています。初めて訪日するイギリス人が半数を占めることから、まずは首都の東京を滞在先に選ぶ観光客が多いのかもしれません。

国籍(出身地)別、都道府県別外国人延べ宿泊者数構成比(上位5都道府県) 出所:宿泊旅行統計調査 平成28年1月~12月分(年の確定値)

出所:観光庁「訪日外国人消費動向調査」集計表 平成28年(2016年) 暦年(1-12月期)

3. イギリス人観光客の飲食動向の実態は?

今回は、多くのイギリス人が宿泊していた東京都、京都府、大阪府、神奈川県を中心に、イギリス人が旅行中に何を食べていたのかをSNS解析プランを使って明らかにします。

3-Aイギリス人は何をたべている?(東京編)


一風堂のラーメンと高級和食店での食事に関するSNS投稿


ビーガンメニューに関するSNS投稿

東京都内では、ラーメンなどファストフードから割烹などの高級料理店まで幅広く足を伸ばすイギリス人観光客が多いようです。
特に、ラーメンについてはイギリスの店舗で提供されるものよりも「日本で食べるほうが美味しい」という投稿や、日本ではまだ馴染みのないビーガン(植物性食品のみを食べる)ニーズを想起させるSNS投稿も見られました。
宗教や生活習慣を理由として、食に制限がかかっている訪日観光客もいるため、今後ビーガンなどの多様な食のニーズに応えることも、滞在満足度を上げていくために必要になるでしょう。

3-Bイギリス人は何をたべている?(周遊編)

この章では、inbound insight「SNS解析プラン」の周遊ルート機能を活用して一人のイギリス人旅行客の周遊状況を読み解き、各地で何を食べていたのか分析します。
このイギリス人観光客は5月19日から6月26日にかけて日本を周遊しています。
東京から旅行が始まり、その後箱根町(神奈川県)→小田原市(神奈川県)→高山市(岐阜県)→広島市(広島県)→京都府→大阪府→兵庫県→東京という周遊をしています。

訪日イギリス人旅行客の周遊の様子

箱根を訪れている際には浴衣と共に懐石料理を楽しみ、京都ではラーメンの新しい食べ方に興奮を隠しきれない様子です。
また、大阪でしか出店していない「りくろーおじさんの店」のチーズケーキについても好評だったようです。投稿内容にある「onlyinosaka」という言葉から、大阪限定であることも言及しています。さらに、寿司やラーメンだけでなく神戸牛など地域の特産品についても訪日外国人向けのPRの材料となります。
地方を代表する料理や商品をPR材料として広く周知することで、訪日外国人の関心を引き誘客数の向上が期待できるでしょう。

箱根で懐石料理を堪能し、京都の「めん馬鹿一代」で提供されるネギラーメンを楽しむ様子。


神戸牛や「りくろーおじさんの」チーズケーキなど地域限定の食に関するSNS投稿

5.まとめ

今回の分析の結果は以下のようにまとめられます。
1.訪日イギリス人観光客は宿泊費と飲食費の支出が他の国籍に比べて高い。
2.初めて訪日するイギリス人観光客が半数を占めるため、東京を基点とした旅行スタイルは根強い。
3.ビーガンフードなど特別食のニーズがある。
4.日本食の中でも地域を代表する料理や商品を認知してもらう施策を打つことで訪日客誘致に貢献が期待できる。

このように、「inbound insight」のSNS解析プランでは、SNS投稿を解析することにより、イベントがどれだけ話題になっているか、効果検証の実施や、訪日外国人がどのようなことに関心をいだいているかを解析することが可能です。
ナイトレイは「inbound insight」を提供することで、皆さまの戦略的なインバウンドマーケティングをサポートしてまいります。

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