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2017.12.01
お知らせ

「SNS解析レポート」訪日外国人の行動解析をしたらこうだった〜年末年始編〜

inbound insight(インバウンドインサイト)」を使った、「SNS解析レポート」 訪日外国人の行動を解析したらこうだった  解析データ活用事例第13弾をご紹介します。
今回のレポートでは、訪日外国人動向解析ツール「inbound insight」のSNS解析プランを活用し、2016年度年末年始の訪日外国人の動向を解析し、今年度の年末年始で訪日外国人はどのようなことをするのかを予想します。
目次
1.訪日外国人の年末年始休暇事情について
2.年末年始に訪日外国人は何をしているのか
2-1.都市部で何をしているのか
2-2.地方では何をしているのか
3.まとめ
1. 訪日外国人の年末年始休暇事情について
国内で企業の年末年始休暇といえば、公的機関が休みとなる12月29日から1月3日まで休みというパターンが多いようですが、海外ではどうなのでしょうか。
調査してみると、元旦はどの国でも基本的に休みですが、2日が仕事始めという国も多いようです。といいますのも、アメリカやイギリスなどは年末年始よりクリスマスが重視され、12月20日から長期休暇に入り、1月2日から働く人が多いためです。また、中国や韓国では西暦の正月より旧正月が重視され、1月末〜2月中旬の春節やソルラルの時期に長期休暇を取る人が多いことも要因です。
一方、年を越す瞬間はどの国でも大盛り上がり。ニューヨークのタイムズスクエアなど、世界各国で派手で豪華なイベントが行われています。逆に、日本の「除夜の鐘」のような厳かな年越しは世界的に見ても珍しいです。
inbound insight」SNS解析プランの解析結果からも、その傾向は確認できます。12月の投稿件数推移を見ると、クリスマス当日である12月 25日が一番多くなっています。その後SNS投稿は一旦少なくなりますが、12月31日から1月1日の間でまた大きく投稿数が増加します。年末年始のカウントダウンでSNS投稿を行う人が増えたことがわかります。
2016年12月の投稿件数推移

2.年末年始に訪日外国人は何をしているのか
では、年末年始のタイミングで訪日外国人は実際に何をしているのでしょうか。「inbound insight」SNS解析プランの日時指定機能で12月31日と1月1日の投稿を抽出してみましょう。
2016年12月31日〜2017年1月1日の投稿分布

投稿の分布を見ると、東京・大阪などの都市部が目立ちますが、地方での投稿も一定数存在します。今回の分析では都市部と地方で分けて見ていきましょう。
2-1.都市部で何をしているのか
では、抽出した投稿の中から東京の投稿を見ていきましょう。
年明け直後に浅草寺に初詣に行く中国人

明治神宮に初詣に行く中国人

東京の年末年始の投稿を見てみると、初詣に行く投稿が目立ちました。初詣は日本ならではの文化であり、それを体験したいというニーズは高いようです。
ブランド物のバッグを買う中国人訪日客

おもちゃやお菓子の福袋を買う中国人訪日客

また、百貨店やショッピングモールの初売りに関する投稿が都市部で目立ちました。「福袋」と検索すると、中国人訪日客を中心に数多くの投稿がヒットしました。気になる福袋の中身ですが、ブランド物や化粧品が目立ちますが、中にはおもちゃやお菓子、キャラクターグッズなどの変わり種もありました。
2-2.地方では何をしているのか
一方、地方に行く外国人は何をしているのでしょうか。
年越しそばを食べるアメリカ人

おせち料理や年越し蕎麦などの、年末年始に食べる伝統食は訪日外国人の関心を集めています。
スキーを楽しむインドネシア人

年末年始休暇を使ってスキーを楽しむ訪日外国人も年々増加しています。中でも投稿が目立つのがインドネシアやタイといった亜熱帯・熱帯圏からの訪日外国人です。
岐阜県の伝統家屋に泊まるタイ人訪日客

こちらのタイ人は、岐阜県の伝統家屋で年を越しました。
来年6月から民泊新法が施行されることもあり、今後地方の伝統家屋に宿泊する訪日外国人は更に増加しそうです。
雪景色自体が貴重な体験

タイ人女性は福島から東京へ移動

タイ人女性の2016日12月31日〜2017年1月1日の周遊ルート

こちらのタイ人の女性は、12月31日で山形の銀山温泉に滞在して、その日の夕方に新幹線で東京に移動し、元旦の東京で初詣やショッピングを楽しんでいます。このように、地方だけ・都市部だけの旅行ではなく、各地を周遊する旅行スタイルが訪日外国人に関して多く見て取れます。
このような周遊ルートに関しても、「inbound insight」SNS解析プランなら詳細に把握する事が可能です。
3.まとめ
今回の分析の結果、2017年度の年末年始は以下のような傾向が予測されます。
・「初詣」「年越しそば」「おせち料理」などは、日本ならではの風習として訪日外国人の関心を集めています。お正月の風習を訪日外国人に伝える事ができれば、より満足度が上がり、リピーターになる可能性が高まります。
・都心部ではショッピングの需要が根強く、百貨店やショッピングモールの「初売り」を楽しみにしている訪日外国人が中国人を中心に数多く存在します。福袋を筆頭に、初売り需要は今年も増加しそうです。
・一方地方に行く訪日外国人は、「伝統文化を楽しみたい」「自然を楽しみたい」「ウインタースポーツを楽しみたい」などの幅広いニーズが散見されます。地方の持つ観光資源を整理し、ターゲットを絞ってPRすることで、効果的な集客が見込めるでしょう。
・訪日外国人の旅行スタイルは年々長期化しており、都市部だけではなく地方を訪れる外国人も増えています。「旅マエ」段階でユニークな周遊ルートを提案したり、「旅ナカ」で地方の魅力を訴求できたりすれば、訪日外国人にとって忘れがたい年末年始休暇の旅行になるでしょう。
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このように、「inbound insight」のSNS解析プランでは、特定期間のSNS投稿を解析することにより、訪日外国人がどのようなことに関心を抱きそうかを予測することが可能です。
ナイトレイは今後もみなさまのインバウンド対策の戦略的立案に貢献するべく「inbound insight」に連携した新しいサービス及び機能の開発を進め、サービスの機能を活用した独自の視点のレポートをお届けしております。
最新情報は、当社のニュース記事や「inbound insight」のメールマガジンにてお知らせしますのでご期待ください。
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ナイトレイ
セールス&マーケティング
Mail:info [at]nightley.jp