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2020.06.18
データ活用事例

ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(富山県編)

株式会社ナイトレイ、データコンサルティング部データ分析チームです。
5月25日に日本政府が緊急事態宣言を解除し、早1ヶ月近くが経ちました。

緊急事態宣言後もコロナウイルスによる影響の余波が残る中、富山県では、外出状況にどのような変化があったのでしょうか?
本記事では、新型コロナウイルス感染症対策に現状の情報を活用いただくことを目的とし、ナイトレイが培ってきたロケーションビッグデータ解析技術を活用して、緊急事態宣言前と緊急事態宣言後の富山県内の外出状況をSNS投稿解析データの投稿人数で比較・分析しています。
コロナウイルスと共存しながら復興していく「withコロナ」時代において、地域活性化に関する業務、地域への誘客、旅行者対策、リスク対策など幅広く地域経済に関与されている方のお役に立てればと思います。

富山県広域:外出状況比較分析

黒部ダムなどで有名な富山県の投稿人数減少率は42.0%

富山県中域(市):外出状況比較分析

富山城などのある中核都市である富山市の39.7%の減少は県内外からの流入の減少が考えられる
富山市と高岡市の間にある射水市では住宅街などでの自粛の影響か、半分近い投稿人数の減少が見られる
高岡漆器や高岡銅器などの伝統産業がさかんな高岡市の減少率は低い

富山県狭域(駅周辺):外出状況比較分析

富山駅周辺では緊急事態宣言明け後も減少率は高く、新幹線など県外客の利用が戻っていないことが理由として考えられる

考察

今回の分析では、SNS投稿解析データを活用して緊急事態宣言前と緊急事態宣言後の富山県内を広域、中域、狭域に分け、外出状況を投稿人数で比較・分析致しました。

まず、広域として富山県全体を分析すると投稿人数が42.0%減少していることがわかりました。岐阜県の白川郷と共に、世界遺産に登録されている五箇山合掌造り集落や黒部ダムなど、有名な観光地がある富山県ですが、宣言解除後も一定程度の自粛傾向が見られます。

次に中域として富山市、射水市、高岡市の分析を行いました。
富山市は上高地など飛騨山脈付近の自然と、富山県美術館などの施設が集まる富山の中心の都市です。開館している施設も多いため、投稿人数の減少率は39.7%と低めです。
射水市では、新湊大橋など、海沿いの人気スポットが多くあります。投稿人数は47.6%と半分近く自粛が意識されていると考えられます。
高岡市は高岡大佛や瑞龍寺など伝統的な建物や文化がありますが、都会のような密な空間は少ないため投稿人数の減少率はそこまで高くありません。

最後に狭域として富山駅の分析を行いました。

2019年にリニューアルした富山駅は県内で一番大きな駅であり、フォトジェニックなスポットもあります。周辺施設も営業再開してきましたが、県内外からの利用者が大幅に減少しているため、投稿人数は66.0%減少と大きく影響を受けています。

富山県では、県としての対策方針を掲げていて5月29日からStage1の措置を実施しています。関東圏や北海道への移動など不要不急の移動は避けることを前提として、県外への移動も徐々に解禁されています。県として感染対策に努めているものの、近隣の県のように感染者が0になっている訳ではないので今後も注意が必要です。

当社ナイトレイでは、今後も多様なロケーションビッグデータ解析と利活用ノウハウを用いて、滞在・周遊・消費・SNS投稿の解析データを地域活性化支援ソリューションとして提供することで、観光・インバウンド対策・まちづくり・MaaS領域などの課題解決を支援すると共に、新型コロナウイルス対策やwithコロナ時代もしくはアフターコロナ時代向けた地域活性化支援にも貢献していきます。

ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(東京都編)
ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(大阪府編)
今回は富山県の分析を行いましたが、これらの分析をシリーズとして他都道府県も分析して行く予定です。

使用データ

株式会社ナイトレイ:地域活性化支援ソリューション
・日本人SNS投稿解析データ

(日本人のスマートフォン利用者が訪問先から発信したSNSを位置情報に基づき解析したデータ)
・点は投稿地点、色はSNS投稿者の投稿施設カテゴリーを表しています。

対象日時

新型コロナウイルス流行前の平常時(年末年始の特定イベント時期を除く):2019年12月09日~2019年12月15日

緊急事態宣言後:2020年06月08日~2020年06月14日

会社概要

株式会社ナイトレイ
代表者:代表取締役 石川豊
所在地:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町15-11南平台野坂ビル4F
URLhttps://nightley.jp/

地域活性化支援ソリューション

inbound insight
インバウンド対策を成功に導く総合支援サービス。増え続ける訪日外国人の実態をビッグデータで解析。 訪日外国人の現状把握から効果的なソリューション選定まで一気通貫でサポートします。

LOCAL INSIGHT
地域の様々な分野の膨大なデータをワンストップで収集でき、地域課題の発見、資料作成が簡単にできるクラウドサービスです

「日本人解析サービス(仮)」(coming soon)
ロケーションビッグデータ解析技術を用いた日本人の生活者・旅行者にフォーカスした移動滞在ニーズ分析サービスです。

お問い合わせ:dc@nightley.jp

各都道府県の緊急事態宣言前後の影響分析はこちら(データ活用事例トップに戻る)