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2020.08.03
データ活用事例

ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(愛媛県編)

株式会社ナイトレイ、データコンサルティング部データ分析チームです。

5月25日に日本政府が緊急事態宣言を解除し、2ヶ月以上が経ちました。
7月22日より国内観光需要喚起を目的としたGo To Travelキャンペーンが開始するなど、徐々に回復期に入りつつある風潮でしたが、感染者の実数は少しずつ増えています。

緊急事態宣言後も新型コロナウイルスによる影響の余波が残る中、愛媛県では外出状況にどのような変化があったのでしょうか。

本記事では、新型コロナウイルスの感染症対策に現状の情報を活用いただくことを目的とし、ナイトレイが培ってきたロケーションビッグデータ解析技術を活用して、緊急事態宣言前と緊急事態宣言後の愛媛県内の外出状況をSNS投稿解析データの投稿人数で比較・分析しています。
新型コロナウイルスと共存しながら復興していく「withコロナ」時代において、地域活性化に関する業務、地域への誘客、旅行者対策、リスク対策など幅広く地域経済に関与されている方のお役に立てればと思います。

愛媛県広域:外出状況比較分析

緊急事態宣言前後で、投稿人数に大きな変化は見られない。

愛媛県中域(市):外出状況比較分析

緊急事態宣言後、投稿地点が平常時よりも密集している。北部と南西部の投稿人数が最も伸びている。
海沿いの地域と大島、伯方島の投稿人数が大きく伸びている。
新居浜市では「宿泊」分類の投稿が増加している。

愛媛県狭域(駅周辺):外出状況比較分析

駅近くにある銀天街(大規模商店街)では平常時よりも投稿数が増加している。
商業施設が集中している駅前地域での投稿人数が増加している。

考察

今回の分析では、SNS投稿解析データを活用して緊急事態宣言前と緊急事態宣言後の愛媛県内を広域、中域、狭域に分け、外出状況を投稿人数で比較・分析致しました。

まず、広域として愛媛県全体を分析すると投稿人数にほぼ変わりがなく、減少率0.6%でした。

愛媛県は小さな島が多く、瀬戸内海の静かな雰囲気を体験できる場所です。日本最古の温泉の一つである道後温泉や、県庁所在地の松山市にある松山城など定番の観光スポットがあり、その他人気観光地も多くあります。

広域としては、自然が多い観光地などから投稿人数が増える傾向があるため、恐らく狭域で見れば投稿人数が減っている地域もあると予想されますが、愛媛県全体で見ると投稿人数に大きな変化はありませんでした。

次に中域として松山市、今治市、新居浜市の分析を行いました。
愛媛県の県庁所在地である松山市では、緊急事態宣言後、投稿地点が平常時よりも密集していて、北部と南西部の投稿人数が伸びています。商業施設が集まっている中心部だけではなく、全域にわたって「ショッピング」に関する投稿が最も増えています。なお、道後温泉周辺地域の投稿者数は平常時よりも55.67%増加していました。

瀬戸内海の島々で結んでいて、しまなみ海道が位置する今治市では、緊急事態宣言後に投稿人数が33.6%増加しています。特に大島、伯方島の伸び率が高く、離島は観光客が増えていることが見て取れます。

新居浜市では緊急事態宣言後の投稿人数が51.4%増加しています。比較的「宿泊」分類の投稿が伸びていました。

最後に狭域として松山市駅と松山駅の分析を行いました。松山市駅周辺では投稿人数が29.3%増加し、松山駅周辺では79.3%も増加していました。特徴としては、両駅共に駅近くの大規模商店街に投稿が集中している点です。

愛媛県の新型コロナウイルス感染者数は、現時点(2020年8月3日)では四国四県の中で最も多く、引き続き注意が必要な状況です。データから見ても、自然や温泉など感染しにくいと思われる場所に人が集まる一方、地域住民など大規模商店街からのSNS投稿人数も増加しています。

愛媛県では独自の接触アプリを起用し、感染拡大防止・クラスター防止のために積極的に取り組んでいます。今後は感染が抑えられ、自然などの観光資源を活用して観光を回復させていくことが理想でしょう。

ナイトレイでは、今後も多様なロケーションビッグデータ解析と利活用ノウハウを用いて、滞在・周遊・消費・SNS投稿の解析データを地域活性化支援ソリューションとして提供することで、観光・インバウンド対策・まちづくり・MaaS領域などの課題解決を支援すると共に、新型コロナウイルス対策やwithコロナ時代もしくはアフターコロナ時代向けた地域活性化支援にも貢献していきます。

ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(東京都編)
ロケーションビッグデータから見る緊急事態宣言前後の影響分析(大阪府編)
今回は愛媛県の分析を行いましたが、これらの分析をシリーズとして他都道府県も分析して行く予定です。

使用データ

株式会社ナイトレイ:地域活性化支援ソリューション
・日本人SNS投稿解析データ

(日本人のスマートフォン利用者が訪問先から発信したSNSを位置情報に基づき解析したデータ)
・点は投稿地点、色はSNS投稿者の投稿施設カテゴリーを表しています。

対象日時

新型コロナウイルス流行前の平常時(年末年始の特定イベント時期を除く):2019年12月09日~2019年12月15日

緊急事態宣言後:2020年07月06日~2020年07月12日

会社概要

株式会社ナイトレイ
代表者:代表取締役 石川豊
所在地:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町15-11南平台野坂ビル4F
URLhttps://nightley.jp/

地域活性化支援ソリューション

inbound insight
インバウンド対策を成功に導く総合支援サービス。増え続ける訪日外国人の実態をビッグデータで解析。 訪日外国人の現状把握から効果的なソリューション選定まで一気通貫でサポートします。

LOCAL INSIGHT
地域の様々な分野の膨大なデータをワンストップで収集でき、地域課題の発見、資料作成が簡単にできるクラウドサービスです

「日本人解析サービス(仮)」(coming soon)
ロケーションビッグデータ解析技術を用いた日本人の生活者・旅行者にフォーカスした移動滞在ニーズ分析サービスです。

お問い合わせ:dc@nightley.jp

各都道府県の緊急事態宣言前後の影響分析はこちら(データ活用事例トップに戻る)