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2020.08.04
データ活用事例

ロケーションビッグデータから見る新型コロナウイルスの影響分析(東京都編)

株式会社ナイトレイ、データコンサルティング部データ分析チームです。

7月22日より国内観光需要喚起を目的としたGo To Travelキャンペーンが開始するなど、徐々に回復期に入りつつある風潮でしたが、感染者の実数は少しずつ増えています。

7月も終わり、長い梅雨が明けてからも新型コロナウイルス感染症による影響の余波が残る中、東京都では外出状況にどのような変化があったのでしょうか。

本記事では、新型コロナウイルス感染症対策に現状の情報を活用いただくことを目的とし、ナイトレイが培ってきたロケーションビッグデータ解析技術を活用して、2020年1月〜8月2日の東京都内の外出状況をSNS投稿解析データの投稿人数で比較・分析しています。
また、SNS投稿人数と感染者数から見る相関関係やSNS投稿解析データによる、人気施設ランキングとも掛け合わせて分析していきます。
新型コロナウイルスと共存しながら復興していく「withコロナ」時代において、地域活性化に関する業務、地域への誘客、旅行者対策、リスク対策など幅広く地域経済に関与されている方のお役に立てればと思います。

東京都:SNS投稿人数×感染者数

2020年1~7月のSNS投稿人数と新型コロナウイルス感染者の推移:左の数字が投稿人数、右の数字が感染者数

感染者数のグラフでは、4月に緊急事態宣言を発令してから、5月には一度感染者数の抑え込みに成功しています。投稿人数も4、5月の緊急事態宣言発令前後は顕著に減少し、国民の外出自粛傾向が見られます。
5月25日には緊急事態宣言も解除され、投稿人数が増加するとともに感染者数も増加しており、7月には2,500人を超える感染者数となっています。

東京都SNS投稿人気施設ランキング

2020年1,4,7月の日本人SNS投稿人気施設ランキング

平常時、緊急事態宣言中、最新データである2020年1,4,7月のランキングですが、人気施設ランキング上位10位までの投稿人数総数を比較すると、1月の8,078人に対し4月は600人、7月は1,777人と、7月は4月の3倍近いにも関わらず1月の1/4にも到達していません。
1月、7月はレジャー項目が人気であることに対して、緊急事態宣言中の4月は一件もレジャーがランクインしておらず、イベント関連は自粛されていたことが考えられます。
(カテゴリーによる傾向を分析するためジャンル:交通施設は除外しています)

東京都広域:外出状況比較分析

東京都全体のSNS投稿人数の比較。緊急事態宣言中の4月より直近の投稿人数は107.4%増加している

今回の分析では、SNS投稿解析データを活用して緊急事態宣言発令中と最新データの東京都内を広域、中域、狭域に分け、外出状況を投稿人数で比較・分析致しました。

まず、広域として東京都全体を分析すると投稿人数が107.4%増加していることがわかりました。
首都である東京都の最新データでは緊急事態宣言中の約2倍以上の投稿人数の増加が見られており、通常通りの出勤や都内での外出が活発に行われていることが考えられます。

東京都中域(市):外出状況比較分析

東京駅付近を中心に投稿人数が増加していることがわかる
夜の街、歌舞伎町などでも投稿人数が増加している傾向が見られる
渋谷駅付近や表参道などで投稿人数が増加しており、日常の渋谷区に戻りつつあることが考えられる

次に中域として中央区、新宿区、渋谷区の分析を行いました。

中央区では、ビジネス街である東京駅を中心に投稿人数が増加していることから、リモートワークから通常通りの出勤を行っている人が増加していることが考えられます。
新宿区では新宿駅付近の商業施設等で投稿人数が増加しているほか、夜の街:歌舞伎町からも投稿人数が増加しています。接待を伴う飲食店やナイトクラブなどが多い歌舞伎町では、引き続き警戒が必要なようです。

6月8日には原宿駅前にIKEAがオープンし、7月28日にミヤシタパークがオープンするなど再開発が進む渋谷区では、投稿人数の増加率は260.4%と高い増加率ですが、まだまだ外出状況は平常時には戻っていません。

東京都狭域(駅周辺):外出状況比較分析

人気施設ランキング上位に周辺施設がランクインした秋葉原駅では投稿人数の増加率が302.6%と顕著に増加している

最後に狭域として秋葉原駅の分析を行いました。
人気施設ランキングではヨドバシカメラ マルチメディアakibaや秋葉原UDXパーキングなど、ランキング上位に秋葉原駅周辺施設がランクインしていました。
緊急事態宣言中と最新データの投稿人数を比較すると、増加率302.6%と投稿人数は増加しており、秋葉原駅付近では前述した2施設以外でも各所で投稿が増加しています。

考察

今回は東京都の外出状況を新型コロナウイルス感染者数データやSNS投稿解析データ、SNS投稿人気施設ランキングなどと掛け合わせて分析してきましたが、
緊急事態宣言の効果はSNS投稿人数にも感染者数にも顕著に減少というデータとして現れており、一定の効果が見られました。
また、7月になると4月に比べて投稿人数は各地で2倍以上の数字になるなど明らかに増加傾向が見られ、SNS投稿人数は日常に戻りつつあることがわかりました。
しかし、投稿人数の増加とともに感染者数も増加しており、7月以降は1日の最大新規感染者数を何度も塗り替えています。

東京都は、会食を通じた新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、酒を提供する飲食店やカラオケ店に対し、8月3日から同月末まで営業時間を午後10時までに短縮するよう要請しています。
要請に応じた事業者には協力金として20万円を支給することが発表されました。
今後は店舗側も注意が必要ですが、各個人単位でも感染に気をつけ、3密を避ける意識を持って行動することが大切です。

ナイトレイでは、今後も多様なロケーションビッグデータ解析と利活用ノウハウを用いて、滞在・周遊・消費・SNS投稿の解析データを地域活性化支援ソリューションとして提供することで、観光・インバウンド対策・まちづくり・MaaS領域などの課題解決を支援すると共に、新型コロナウイルス対策やwithコロナ時代もしくはアフターコロナ時代向けた地域活性化支援にも貢献していきます。

使用データ

株式会社ナイトレイ:地域活性化支援ソリューション
・日本人SNS投稿解析データ

(日本人のスマートフォン利用者が訪問先から発信したSNSを位置情報に基づき解析したデータ)
・点は投稿地点、色はSNS投稿者の投稿施設カテゴリーを表しています。

対象日時

新型コロナウイルス流行前:2020年1月
最新データ:2020年8月2日

会社概要

株式会社ナイトレイ
代表者:代表取締役 石川豊
所在地:〒150-0036 東京都渋谷区南平台町15-11南平台野坂ビル4F
URLhttps://nightley.jp/

地域活性化支援ソリューション

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インバウンド対策を成功に導く総合支援サービス。増え続ける訪日外国人の実態をビッグデータで解析。 訪日外国人の現状把握から効果的なソリューション選定まで一気通貫でサポートします。

LOCAL INSIGHT
地域の様々な分野の膨大なデータをワンストップで収集でき、地域課題の発見、資料作成が簡単にできるクラウドサービスです

「日本人解析サービス(仮)」(coming soon)
ロケーションビッグデータ解析技術を用いた日本人の生活者・旅行者にフォーカスした移動滞在ニーズ分析サービスです。

お問い合わせ:dc@nightley.jp

各都道府県の緊急事態宣言前後の影響分析はこちら(データ活用事例トップに戻る)