2015年10月23日にリリースされた「inbound insight(インバウンドインサイト)」のキーワード検索機能。
今までの解析においては、PROプランのポイントデータ表示で都道府県名の絞り込みをして、地図表示から画面をクリックして範囲を狭めながら、表示されている個別のポイントをクリックして個別の投稿を1件1件見て行く、という形で進めて行っていたと思います。
これに対し、今回追加されたキーワード検索機能では、検索ボックスに調べたいキーワードを入れるだけで投稿内容の絞り込みが出来るようになった事で、見たい投稿だけを簡単に探せるようになり、格段に解析効率をアップさせる事ができるようになりました。
そこで、実際にキーワード検索機能を使った具体的な解析を行ってみる事で、使い方を解説して行きたいと思います。
○「調べたいキーワード」を、「調べたい国の言語で入れるだけ」で投稿の絞り込みが可能
まずは、国慶節で多くの訪日があった中国人観光客が、中国語でどのような投稿をしていたのかを見てみます。メディアで良く取り上げられているように、化粧品の話題が数多くつぶやかれていそうですので、今回は「パック」という言葉が含まれる投稿を解析してみましょう。
最初に国籍選択を「中国」にして、中国語で「パック」は「面膜」と言いますので、キーワード検索の所に「面膜」を入れてみます。
結果を見てみると、日本全国、南は鹿児島から北は北海道まで、色々な所で「面膜」についての投稿がされているのがわかります。
ここから、さらに対象エリアを「東京都」に絞り込んでみると、もっと多くの点が表示されました。
その中にあるポイントの一つにマウスを合わせて見ると、投稿日時と共に具体的な投稿内容を見る事ができました。
もっと詳しく見たい場合には、ポイントデータをクリックすると該当投稿のプレイス名、投稿日時、写真があれば写真、投稿内容、投稿した人の国籍が表示されます。
こちらの投稿では、「敏感肌にも大丈夫なフェイシャルマスクは、本当に使いやすく言う言葉がない。」というような事を言っていました。
次に、国籍選択を「中国」のままにして、対象エリアを「東京都」に絞り、キーワードを中国語で「ホテル」を表す「酒店」で検索したのがこちら。
このように、「東京都」だけでもかなりの投稿が上がっているのがわかります。
このように、キーワード検索機能が追加された事で、「調べたいキーワード」を、「調べたい国の言語で入力するだけ」で、簡単に該当する投稿を絞り込む事ができるようになりました。
○「調べたい店舗名、施設名、地名」を「日本語や英語で入れるだけ」で投稿の絞り込みが可能
上の例では、「調べたいキーワード」を、「調べたい国の言語」で入力する形で絞り込みをしてみましたが、実はキーワード検索機能では日本語や英語を使って簡単に検索を行う事もできます。これは、「inbound insight(インバウンドインサイト)」が解析をしている投稿には、アプリが吐き出す位置情報が付いているものが多数あるため、そのような投稿アプリを使って行われた投稿には、店舗名や施設名、地名といった情報も日本語や英語で入っていて、日本語や英語を使ったキーワード検索もできるのです。
具体的に、タイからの訪日観光客の行動を解析するために、日本語を使ったキーワード検索を行って見ましょう。
まずは、国籍選択を「タイ」に変更し、対象エリアを「東京都」にして、キーワードに「原宿」にして、原宿近辺に寄って見た結果がこちら。
このように、原宿駅近辺に多くの投稿が上がっているのが見えます。
ポイントの一つの投稿を見てみると、天丼チェーンの「てんや」に行って「天婦羅のお店が美味しい」とつぶやいているみたいです。
他にも、「starbucks」というように店舗名が英語で入っているケースも検索ができますので、訪日外国人に対するニーズを調べるだけでなく、同業種、異業種、競合のキーワードを入れる事で、どのようなユーザーがどのような事をつぶやいているのか、といった市場調査・競合調査も可能になります。
このように、キーワード検索機能が追加された事で、「調べたいキーワードを調べたい国の言語で検索する」、「店舗名、施設名、地名を日本語や英語で検索をする」という二つの方法で絞り込みができるようになり、「inbound insight(インバウンドインサイト)」を使った訪日外国人のSNS解析は、格段に効率良く行えるようになりました。
「inbound insight(インバウンドインサイト)」は、今後も定期的に機能向上を行っていきますので引き続きご期待ください。